ラブ探偵事務所の現役探偵「エル」です。
今回「探偵エルのひとり言」ブログでは、探偵事務所や興信所などの探偵業者に浮気調査・素行調査などを依頼する前の問題点で「法的な用語でよくある不貞って浮気と違うの?」という質問がありましたのでお答えしていこうと思います。
いつものごとく探偵目線で考えながら、少しだけ掘り下げてお伝えしていきます。
初めて相談や依頼をする現実の探偵事務所や興信所という未知の会社がどの様なものなのか事前に知って頂こうという思いで書いています。
探偵事務所や興信所への相談前に少しだけお役に立てれば幸いです。
公式Instagramで紹介
この質問は公式Instagramでもこんな感じでご紹介しています。
不貞と浮気の違いとは?
探偵事務所や興信所などの浮気調査・不倫調査・行動調査などを行う探偵業者としてとっても関りが深いのがこの「不貞・浮気」という言葉です。
しかし日本語とは非常に難しいものでして、「不貞」と「浮気」という言葉も微妙なニュアンスの違いはあると頭では理解しているけど混同されるケースが多い言葉だと思います。
「不貞」と「浮気」には微妙なニュアンスの違いもあるので、通常は使用しない例も含めて下記にまとめてみました。
- 【未婚】彼氏が浮気をした。
- 【未婚】彼女が浮気をした。
- 【未婚】彼氏が不貞を働いた。(通常使用しない)
- 【既婚】旦那が浮気をした。
- 【既婚】妻が不貞を働いた。(既婚者のみ使用)
ここでは未婚・既婚という婚姻の有無に違いがあるということ。 また「不貞」については既婚のみに適用される言葉だということが分かりますが、もう少し掘り下げて考えていきましょう。
浮気という言葉の意味
これまでの結果をご覧になってもうおわかりでしょう。
基本的に「浮気」とは、うわついて落ち着きのない状態だったり、気まぐれに異性から異性へと心移りをする状態を表現する言葉です。
また探偵業者が行う浮気調査という項目があるように、「浮気」と表現されるエリアは既婚・未婚を問わずにとても広い意味で使用されています。
どちらかというと「浮気」は行動よりも心の移り変わりに重きを置いたオールマイティーに近い言葉なので、その中には「不貞」もほぼ含まれてしまうと考えた方がいいですね。
簡単な判断材料としては、相手が配偶者ではなく彼氏・彼女など未婚の交際相手であるケースではすべてが「浮気」という表現になります。
一部の稀な例ですが、配偶者以外と肉体関係を持っても心が移り変わってはいないなどのケースもあるのではないでしょうか。
このような時は民法で定める「不貞行為」ではあるが「浮気」ではないという判断になるのかもしれませんが、そもそも「浮気」という言葉が法律用語ではないのでひとくくりに「不貞」として判断されるでしょう。
「浮気」は既婚・未婚を問わず、あらゆる状況に適応される範囲の広い言葉であり、トランプのジョーカーに近い存在だという結論でした。
不貞という言葉の意味
ここからは「不貞」という言葉についてご紹介していきます。
「不貞」と「浮気」には大きく異なる部分があるのはご存知でしょうか。
それは意外だと思えるかもしれませんが、「浮気」という言葉は法律用語ではないので人によって解釈が異なる場合があります。
その反面「不貞」は民法上にも登場する法律用語となります。
民法770条1項では、「不貞」を法定の離婚事由(離婚を認めるための原因)の1つと定めています。
- 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
1.配偶者に不貞な行為があったとき。
2.配偶者から悪意で遺棄されたとき。
3.配偶者の生死が3年以上明らかでないとき。
4.配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
5.その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。 - 裁判所は、前項第1号から第4号までに掲げる事由がある場合であっても、一切の事情を考慮して婚姻の継続を相当と認めるときは、離婚の請求を棄却することができる。
離婚の種類についてはこちらが参考になります。
ラブ探偵事務所の現役探偵が4つある「離婚の種類」について詳しく解説していきます。ラブ探偵事務所は今までに様々な案件を的確に解決へ導いてきた実績があります。探偵業界相場以下の低料金とクオリティーの高い調査報告書で定評がある親切・丁寧な探偵事務所です。
このように民法では「不貞」について配偶者と限定しているので、婚姻相手などであることが大前提となります。
そして「不貞行為」という言葉を考えると肉体関係・性的関係を結ぶことを意味しているので、キス・ハグなどの行為やスキンシップなどでは肉体関係・性的関係があるとまでは言い切れず「不貞行為」としては該当しないという判断をされる可能性があります。
しかし「不貞行為」の定義にも曖昧な部分があるので、継続したキス・ハグなどの行為や過剰なスキンシップなどの行為だと状況によっては「不貞行為」以外での法的な責任を負う可能性もあります。
簡単にお伝えすると「不貞」とは配偶者以外と性的関係をもつことに限定された言葉だということです。
「不貞」は交際相手などの未婚を含まず、配偶者と相手側の肉体関係・性的関係の有無が判断材料となる法的な言葉であり、かなり限定的な存在という結論でした。
【番外編】不倫という言葉の意味
今回は「不貞」と「浮気」に焦点を当てながらご説明いしてみましたが、その他にも「不倫」という言葉がありますよね。
ここからは番外編として、その「不倫」という言葉について触れていきたいと思います。
「不倫」は一般的に、既婚者が配偶者以外の人と深い交際関係にあることを指すことが多いと思います。
また、道徳に反すること・人が踏み行うべき道からはずれることなどの意味もあり、越えてはならない境界線を越えた関係を持つという言葉でもあります。
そしてこの「不倫」という言葉も「浮気」と同様に法律用語ではないので人によって解釈が異なる場合があります。
「不倫」と「浮気」の違いを下記にまとめてみます。
- 「不倫」 関係のある2人の一方か双方などの数には関係なく既婚者を含むケースを指す。
- 「浮気」 「不倫」以外に独身者同士の関係も含むケースを指す。
このように「不倫」は先述した「浮気」とは違い2人の関係性に焦点を当てた表現であり、不倫関係にある2人の一方か双方などの数には関係なく既婚者を含む限定的なケースを指しています。
それに対し、「浮気」は「不倫」も含んでいると共に、双方が独身者同士のケースも含まれるのでさらに大きなくくりとなっています。
この「不倫」では肉体関係の有無に関わらず不倫関係と判断されるケースはあるのですが、「不倫」という言葉の一部には「不貞」も含まれていると考えてよいでしょう。
しかし性的関係に至らない「不倫」は「不貞」には該当しないという判断になります。
また既婚者が関わる「不倫」は法律的に考えて犯罪行為などではありませんが、慰謝料という形で民事上の責任を追及されかねません。
また安易に考えて不倫関係になってしまうと、民法 第770条の「婚姻を継続し難い重大な事由」にも該当するかもしれない危険な行為なので注意は必要です。
「不倫」と「浮気」は似たような状況で使用される言葉ですが、はっきりと違いがあり「不倫」の境界線としては既婚者を含むかどうかが重要な判断材料となっています。
最後に探偵エルのまとめ
今回は探偵事務所や興信所などの探偵業者の浮気調査・不倫調査などにも関わる「浮気・不貞・不倫」などの言葉の意味について「法的な用語でよくある不貞って浮気と違うの?」という質問があったので書いてみました。
この記事をここまで読んでもらえたのであれば、「浮気・不貞・不倫の違い」について少しだけ理解してもらえたのではないでしょうか。
探偵エルのまとめとして略図を作成しましたので参考にしてください。
昨今の離婚理由として一番数が多いのは「性格の不一致」となっています。
しかしこの「性格の不一致」の中には、今回紹介した配偶者の「浮気・不貞・不倫」などに気付かなかった方や「浮気・不貞・不倫」を立証できなかった方もかなり多く含まれていると考えられます。
今回は「不貞・浮気・不倫の違い」について掘り下げてご紹介してみました。
探偵エルのいるラブ探偵事務所では、探偵調査の主な目的は事実関係を明確にして決定的な証拠をおさえることだと思っています。
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